(会長声明)職員による入所者への暴行事件について


千葉県立袖ヶ浦福祉センター「養育園」で発生した職員による入所者への暴行事件について

千葉県立袖ヶ浦福祉センター養育園での職員による入所者への暴行事件が報じられました。
現在警察による捜査が進められていますが、日常的な暴行があったのだとすれば、亡くなられた方を含め、入所されている方々お子さんたち は毎日不安と恐怖を感じながらの生活を強いられていたと思うと、なぜ千葉県内の、同じ福祉のフィールドで活動する者としてもっと早く見つけ、対応できなかったのか、わたしたちの力不足を本当に悔しく思います。

わたしたち福祉従事者は、社会的弱者といわれる方々に対して、大切な1人の個人として尊重し、その方の権利を護り、生活を豊かにするための支援を行います。今回明るみになったことは、この福祉従事者本来の使命・目的を見失った行為であり、いかなる理由があっても許されるものではありません。

わたしたちは、今回の事件を受け、以下のとおり声明します。

1.施設利用者ならびにご家族、保護者に対する詳細な説明と謝罪
今回の事件については詳細な調査を行い、利用者ならびにご家族や保護者に対して詳細な説明を行うことを望みます。また、入所している利用者の方々は、毎日恐怖や不安に苛まれながらの生活を余儀なくされていたと推測できます。利用者に、理解できるよう配慮した謝罪をし、これからは安心して暮らせるよう説明することを望みます。

2.県内の各施設、福祉サービス提供事業所における内部調査
今回の事件は残念ながら、どの事業所でも起こる可能性のあるものです。行政だけではなく、各施設においても自ら積極的に調査などを行い、同じような被害者を出さないために行動することを望みます。

3.この問題に対する各職能団体会員諸氏ならびに福祉従事者の積極的な取り組み
今回の事件がこれまで公にならなかったのは、閉鎖的な入所施設の環境が一因であったと推測します。
全国の都道府県社会福祉士会に所属する会員諸氏におかれましては、各人が「社会福祉士とは権利と生活を護る専門職」であることを改めて認識し、あらゆる場面において虐待や暴行などの権利侵害が疑われるようなケースを発見した時は、速やかに倫理綱領に基づき、関係機関や所属する各社会福祉士会への相談、市町村、児童相談所および警察等へ通報・通告することを強く望みます。
また、職能団体に所属していない福祉従事者におかれましても、福祉に携わる職業人として、このような事件を自ら起こさない、仲間にもおこさせないことを職業倫理として自覚し、それぞれの専門職同様に行動することを望みます。

今回の事件についてわたしたちは、権利を護り、生活を豊かにするための専門職として厳しく受け止め、県内における再発防止に向け、会を挙げて、あらゆる方法で積極的に取り組む所存です。

平成25年12月14日
一般社団法人 千葉県社会福祉士会
会長 神山 裕也

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